Friday, August 18, 2017

トゥーン城博物館散歩

ベルンから南に特急で20分ほど、トゥーン湖からアーレ川が流れだすところにトゥーンの町がある。遊覧船、湖畔のリゾート地、トゥーン城。
はじめて来たが、もともとベルンやムルテンと同じく、ツェーリンゲン家が築いた要塞都市だ。アーレ川の水門や丘の上のトゥーン城をはじめ、街並みはベルンやムルテンと似ているところもある。もっとも、ムルテンは城壁が残っているが、ベルンとトゥーンは城壁がない。
トゥーンのオベレ・ハウプト通りのペデストリアンデッキが面白い。通りに面した2階部分が歩道になっている。ベルンはアーケードだが、トゥーンは一画だけだがペデストリアンデッキが特徴だろう。
ペデストリアンデッキをおりて、市役所前広場からトゥーン城に登る。小さな丘の小さな城で、すぐについた。中は博物館になっている。かつての生活用品などが展示されているが、何といってもトゥーン焼きの陶器が素晴らしい。ニヨン焼きがはかない城と朱色に特徴があるのに対して、トゥーン焼きは藍と黒が大胆に使われている。鳥の絵柄が多いのは、それが一般的だったのか、たまたま保存されているものがそうなのか。解説には、オリエントの影響も書かれていた。明示されていないが中国の影響だろうか。
城の隣の教区教会に入ると、パイプオルガンの演奏中だった。バッハのコラールだろうか。誰もいない中に静かに響いていたので、しばらく座って拝聴。
アーレ川両岸をぶらぶら散歩するがすぐに終わるので、美術館に行ったところ展示入れ替え中で休館だった。残念。美術館のカフェでコーヒーを飲んで、読書。日本から持参した『預言者イエス=朴裕河と15人の使徒』という貴重な本で、なかなか楽しめる。